NHKはインターネットに本格的に進出することで、どんなサービスを行うのか。来年10月の改正放送法施行に合わせ、NHKは8日、中期経営計画の修正と、文字ニュースなどの番組関連情報の指針を示した。ただ、具体像はまだまだ見通せない。
- NHKネットのみ受信料の契約、開始後半年で「1.2万件」想定
ネットの普及でテレビ離れが加速する中、放送だけに依存していれば、いずれNHKの存在基盤そのものが危うくなるのではないか――。そんな危機感が渦巻くNHKにとって、ネットでの業務を放送と同様の必須業務に位置づけることは長年の「悲願」とされてきた。
「放送と通信の融合」が叫ばれたのは2000年代初頭だった。以来、NHKとネットの関係は論点であり続けてきた。
しかし、受信料という安定的で巨大な財源を持つNHKがネットに本格的に進出することについて、民放や新聞業界が「民業圧迫」になるとの懸念を示したこともあり、必須化の議論はなかなか進まなかった。
昨年ようやく、総務省の有識…
